ポンコツ
昨日の夜中に唐突に吐き出したくてブログを始めた。だかアクセス解析0。
ここ数年自分に降り掛かった出来事をただ吐き出したいだけなので決して現実世界の知り合いには教えたくない。
でも反応が無いのも寂し過ぎて、とある方に「読んで下さい」と軽い気持ちで送りつけた。会った事も無いし一切認識されていないであろう方で、一方的な報告である。
現実世界の人付き合いが下手で、今年離婚して人の不幸を味わいに来た人達とマウンティング合戦しては精神フルボッコにされて人間不信になり、ほんのひと握りの人間以外との関わりを断絶した。本当に今年は色々あり精神的に不安定な為、家族とも上手く関われずにいる。
ネットの世界に逃げようとしたが既にそこにはコミュニティがある気がして、素の性格では自分から誘えないと言う受け身体質も災いし、ネットの世界にすらいまだにこの人といった友人はいない。
趣味の呟きでほんの少しだけ人と繋がったTwitterも、無意識にマウンティングしていた幸せいっぱい風の人妻の自分の虚像で溢れていて、今はただ眺めるだけになった。
全てが黒歴史。
今年の2月、とある事がきっかけで酒に逃げて、酔っては理性を飛ばし手当り次第暴言を吐き続けたらしく嫌われた。
そこはまぁ後悔半分と今まで我慢していた事を吐き出してスッキリした半分だが、やらかした後の自責の念が凄い上に色々な噂を流されては更に嫌われ続けているので、しばらくは飲酒量を控えている。
とまあ自分語りと愚痴を垂れ流しているだけなのだが、そのとある方から思いがけず「読んだよ」と返信を頂いた上に的確なアドバイスまで頂いてしまった。
そのアドバイスに従ってブログを書いてみたのだが、これがビックリするぐらい難しく、全くもって書けなくなってしまった。
文字で生計立ててる人って凄いな。
どの業界でもプロはやはり凄い。
水商売のプロは女優である。
腸がどんなに煮えくり返っても、笑っている。
この仕事を続けて早10数年だが、その間結婚したり、好きな人と子供を作ることを夢見たりしている為、プロになりきれない自分がいる。
腰掛け気分なのだ。
そして失敗したりする度に思う。
「どうせいつかは辞める予定だし」
今日も今日とてクズ人間。
面白い人生だなぁ。
サボり病
モチベーションを保つのが本当に下手だ。三十路を越えているのに、何を子供じみたことを言っているんだろう。
「自分の機嫌は自分で取る」と某芸人が言っていたが、自分の機嫌を取る=他人と距離を置くが今の自分に出来る精一杯らしい。だから休む事に躊躇はしない。例えそれが繁忙期でも。まぁ来客予定も無いし。これ以上、心身を壊すぐらいならちょっと節約生活すりゃいいや。
職業柄、仕事中に他人と関わらない日が無い。初めましての人の機嫌を損ねない様に、話を聞き出し、自分の引き出しを開け散らかしてどうにか時間を過ごす。楽しい日もあれば、地獄の様な時間を過ごす日もある。
ホステスは楽な仕事だと思われがちである。元旦那に言われたのは「おっさんの隣に座って笑いながら酒作って飲んで、たまに美味いもん食って高い金貰うんだろ」。
あぁ離婚して良かった。最近寂しさに負けそうになって血迷って連絡しなくて良かった。
たしかに表面上はきらびやかな世界だし、その辺の女の子に比べれば高い給料を頂いている事に間違いは無い。同伴で、なかなか行けない様なお店に連れて行って頂くこともある。
ただそこには、今ようやく世界中で声が上がっている、女性軽視の究極の世界が広がっている。
まず見た目について客の大半は、自分の事を神棚に上げる。
と言うよりは、夜の街に飲みに来る人間のほぼ全員が、自分の容姿は良いと思ってる節がある気がする。
何を言われてもほぼ全てを肯定し、話す事を褒め称え、笑っている女が横にいるのだ。
態度が気に食わなければ、ニコニコし続けている女の子が来るまでチェンジすればいい。
そりゃあ勘違いするわな。
金銭が発生しているからこそ話すレベルの人達もいる。
マザーテレサでは無いので、金銭が発生していなければ関わりすらしたくない人も、中にはいる。全ての人に優しくしなければいけないなら、それこそ自分を指名してくれる全員と性的な関係を結ばなければ無くなる。
それが出来るのであれば、初めからそういう仕事に就いている。
その方が楽だとも思う。
好きでも無い男に気のある素振りをし、呼びつけ高い金を遣わせ、自分のものに出来なかったある客は静かに去り、ある客は怒りあることない事吹聴して回る。
暴言を吐かれ人格を否定され続け、耐え切れず今年全ての方向に酒の力で喧嘩を売った。友人も職場も客も失った。疲れたのだ。
田舎出身故か、取り繕うのが上手かったのか、見栄張りだからか、「いい人」と言えば聞こえはいいが、まぁ下に見られる事が多い。
「不良が野良猫拾うと好感度が上がる」の逆なのだ。
自分を「田舎者」と卑下し、「田舎出身だから心が綺麗なの」だと涼しい顔で厚かましく偽ったツケが今年回って来たのだと思った。
家に帰れば人生をかけて結婚した元旦那にもひたすら人格を否定され続けた。
何故なら彼も過去に虐められ、傷を負っていたからだろう。
全ての矛先は、伴侶である自分に向けられた。
だから、逃げた。
職場から、人間関係から。
また同じ地域で働いている。店は違う。人間関係も変えた。でも、噂はすぐ耳に入る。何故ならこの街は村だから。
都会の繁華街という名の村。
生きるのが下手な自分は上手くホステスとして振る舞えずまた客を怒らせ、近付いてきてくれた人間の損得勘定が見えては切り、苦しい日々を過ごしている。
田舎の監視社会が嫌で逃げて来た自分は、どうやらまた監視社会に身を置いている。
だから、嫌になったら休む事にした。
逃げたもん勝ち。
猫可愛い。
12月
「ホステスにとっての12月は、その年の通信簿みたいなものだ」と誰かに聞いた。
今年でこの仕事に就いて早10年、哀しいかな今年が一番絶不調である。
全く売上が立たない。
理由は明確に分かっている。
半分は自分のせい。もう半分は何処かで流される話の影響。
別にいいのだけれど。と言うのは嘘。
去年の暮れに出会い、今年の春先にお付き合いを始め「今年中に入籍しよう!」と断言し、数年来の女を捨て数十枚の服とベースとゴルフクラブのセットのみを抱えて転がり込んで来た彼氏は、蓋を開けたら金回りが悪く(今年は特別だと言うが)、結婚しても今の状態では専業主婦には到底なれないだろう。
だが実は、去年の今頃は主婦だった。専業ではなく、ホステス兼業だったが。
この一行で、男を見る目の無さがお分かりであろう。
いや、もう前段階の文で匂いがプンプンしていたけれども。
某ホラー作品もびっくりの「お分かりいただけただろうか」である。
誰がどう見てもバレバレやないかい。
まぁホステス=男運の無さは、大抵が事実である。
何故なら男を見る目のあるホステスは、20代~30代前半でホステスを上がっていくからだ。
学校に通っている間だけで就職する子、お金を貯め自分で事業を起こす子、そして水揚げ(結婚)される子。
自分の偏見で申し訳無いが、30過ぎたホステスの8割は男を見る目が皆無である。
立派な学歴や職歴があったり、その辺のサラリーマンの年収を1ヶ月で稼ぐ程の売上があるホステスもいるが、男運のあるホステスには会った事が無い。
歴が長ければ長い程。
だから我々は自分で立つしかないのだ。色んなものに殴られながら。飲みたくもない酒を浴びながら、サンドバッグ代わりに殴られる日もある。
時には母親の様に甘えられ、恋人の様な振る舞いを求められ、古びたぬいぐるみのように捨てられる。
人格を否定され美醜恐怖症になり、どんどん一般人の感覚とかけ離れて行くとしても、全てお金の為に我慢するのだ。
そんな日から抜け出す日は来るのだろうか。
兎にも角にも、自分の今年の仕事の通信簿は△になりそうである。
「がんばりましょう」
人生の通信簿はどうなるんだろう。